
お気に入りのキャラクターが、手のひらサイズでちょこんと佇む姿がたまらなく可愛い「ねんどろいど」。たくさん集めて飾っている方も多いのではないでしょうか?
でも、しばらく飾っていると「あれ?なんだかホコリっぽい…」「久しぶりに箱から出したら、表面がベタベタする…」ってことがあるぞ!!


せっかくの可愛いねんどろいどが!!・・・・
今回は、大切なねんどろいどをいつでも最高の状態で愛でるための、基本的なお手入れ方法から、やっかいな「べたつき」の撃退法まで、余すところなくご紹介します!
まずは基本の「ホコリ」対策から
気づかないうちに降り積もるホコリ。簡単なお手入れを習慣にするだけで、きれいな状態をキープできますよ。
使うのはこの2つ!

ブロワー(カメラ用などがおすすめ)

やわらかい筆、もしくはメイクブラシ
まずはブロワーでシュッシュッと大きなホコリを吹き飛ばします。この時、パーツの隙間や髪の毛の細かい部分を狙うのがポイント。
次に、ブロワーだけでは取れないホコリを、柔らかい筆で優しくなでるように払っていきましょう。繊細な塗装を傷つけないよう、とにかく「優しく」が合言葉です。ゴシゴシこするのは絶対にNG!

これだけでも、見違えるようにきれいになります。ケースに入れて飾っている方も、月に一度はケース内も一緒にお掃除してあげると良いでしょう。
やっかいな「べたつき」の正体と落とし方
久しぶりに箱から出したフィギュアが、なんだかヌルっと、ベタベタする…。これは多くのコレクターを悩ませる現象です。

べたつきの原因は?
このべたつきの正体は、フィギュアの素材であるPVC(ポリ塩化ビニル)に含まれる「可塑剤(かそざい)」という成分が、時間と共に気化して表面に染み出てきたもの。特に、箱の中など密閉された空間で保管していると、気化した可塑剤が逃げ場を失い、フィギュアの表面に付着してしまうのです。
決して「悪いもの」ではないのですが、ホコリを吸着しやすく、見た目も触り心地も良くないですよね。でも、ご安心を。このべたつきは、お家にあるもので意外と簡単に落とせるんです。
【レベル1】軽度のべたつきは「中性洗剤」で優しく洗浄
食器用洗剤など、おなじみの中性洗剤でべたつきを洗い流す方法です。
準備するもの
- 食器用中性洗剤
- ぬるま湯(30~40℃くらい)
- 洗面器などの容器
- 柔らかい布やマイクロファイバークロス
洗浄の手順
- パーツを分解する: まずは、顔パーツや手足、小物など、外せるパーツをすべて分解します。
- ぬるま湯で洗浄: 洗面器にぬるま湯を張り、中性洗剤を数滴溶かします。その中で、指の腹や柔らかいスポンジを使って、パーツを優しく洗っていきます。プリントされた顔パーツなどは、特に慎重に扱いましょう。
- しっかりすすぐ: 洗剤が残らないよう、流水で丁寧にすすぎます。
- 完全に乾燥させる: これが一番重要!水滴を柔らかい布で優しく拭き取った後、風通しの良い日陰で、パーツの内部まで完全に乾かします。最低でも1~2日は、じっくり時間をかけてください。ドライヤーの熱風は変形の原因になるので、絶対に使わないでくださいね。
【レベル2】頑固なべたつきには「つけ置き洗い」
中性洗剤で落ちない頑固なべたつきには、少し強力な方法を試してみましょう。
準備するもの
- 酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)または重曹
- ぬるま湯
- 容器
ぬるま湯に酸素系漂白剤、または重曹を溶かし、その中にパーツを数時間~半日ほどつけ置きします。その後は、中性洗剤で洗った時と同様に、しっかりとすすぎ、完全に乾燥させてください。
【注意!】 この方法は洗浄力が高い分、塗装に影響が出る可能性もゼロではありません。まずは目立たないパーツで試してから、自己責任で行うようにしてください。
べたつきを防ぐ「保管方法」のコツ
お手入れも大切ですが、日頃の保管方法を少し工夫するだけで、べたつきの発生をぐっと抑えることができます。

風通しの良い場所に飾る: べたつきの原因である可塑剤を滞留させないために、風通しは非常に重要です。
たまに箱から出してあげる: しまいっぱなしにせず、定期的に箱から出して外の空気に触れさせてあげましょう。
高温多湿・直射日光を避ける: これらはフィギュアの大敵。変色や変形の原因にもなります。
UVカット機能のあるケースを活用する: 大切なコレクションを紫外線から守るために、市販の専用ケースに入れるのもおすすめです。
愛情を込めたお手入れで、いつまでも可愛く
少し手間はかかりますが、自分でお手入れしたねんどろいどは、さらに愛着が湧くもの。ホコリを払ったり、たまに洗ってあげたり…。そんな時間も、ねんどろいどライフの楽しみの一つです。

正しい知識でお手入れをして、大切なねんどろいどたちを、いつまでも最高のコンディションで愛でてあげましょう!
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